語シスコ先生の作品はいつもストーリーに深みがある中で、短編集にも関わらずとくに練られて感じる一冊です。一癖あるキャラや展開、落ちが魅力的でハマってしまう。ゲイの男友達との関係性の話、ギャル男と交際してる平凡男子の前に突如現れた怪しげな謎男の
話、彼氏持ちの少年とそれを達観して見詰める男の話、義父に悪戯される少年が住むその町で男はバスを降りた話、恵まれた爽やか青年に劣等感を覚える天の邪鬼な男の話、発展場で身体を重ねた男とストーカーの男と急な同居人が入り交じる話……計6話。どれも性描写がありエロ度も高めですが、エロ寄りもストーリーを見てしまう作品に感じたので3にしました。明るく綺麗だけの恋愛なんて有り得ない、全てがハッピーエンドとは限らない…そんなお話が多いです。けれどモヤッと残るような暗い展開や落ちではないので、読み手のストレスもない筈。語シスコ先生好きと、甘いだけではない一風変わったものが読みたい方にはイチオシです。
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