読みながら宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』がリンクしていく…
―――「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」
燈台守がなぐさめていました。
「ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」
青年が祈るようにそう答えました。―――
そう。人生は悲喜こもごも。辛いことがあったから、今この何でもない、ただ生きてる瞬間さえも幸せだと思える。
あぁ、生きていてよかった。あなたのそばにいられてとても幸せ、と。
そんなことを思い出させてくれた素晴らしい作品です
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