文善さん初コミックス。タイトルの様なグロさは無く仄暗さとスリルある世界観良かったです。
人喰い蛇の兄弟(祁蛇キダ・アキ)と双子(百蛇・烏蛇)の恋物語。険しい山奥に棲む蛇神一族は、昔は山神と崇められたのに今では人喰いと恐れる人間に駆除されて
いて。
冒頭は、その山奥で迷った人間(学者・仁井)と幼い人喰い蛇アキとの話は後日譚までほのぼの←デビュー作との事◎
・後半スピン→アキの兄キダ編(表題)はアキ誕生直後の話。
百舌の山の蛇神一族の末裔双子、温厚で人里に棲む兄百蛇と、気性が荒い山神の跡取りの弟烏蛇。かつて人を喰い散らかした烏蛇の見せしめ《はやにえ》は人々を恐れさせた。そんな烏蛇への想いを隠すキダと、双子以上の感情がある双子との三角関係の先の悲恋や贖罪と後日譚まで。
はやにえに始まりはやにえで終えた様な皮肉で残酷な話の中で光るたまらなく可愛いアキ。そこにブラコンパワーを発揮させられる男性三人(蛇込み)低温蛇の不器用な愛情深さといつ人喰い本能が出るかと温かくてヒリヒリする空気感がとても良い◎
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