いい父親になることを確信して結婚出来る、大変いいことだし、間違いがなくて羨ましい。
多分、妊娠が判って戻ってくる男性の勝手さに腹立たしい思いの読者が多いことだろう。
それは分かる。
しかし、結婚してから、生物上は既に成っているのに、父
親に精神的に成ってないケースと正反対で素晴らしい。彼はヒロインを愛しているし、実家の空気も理想的。責任感や正義感があり、仕事に対する打ち込みかたは尊敬できる。
二人に欠けていたものを、親友の純粋な心配がつないで、穴を塞ぐように形を整えていった。素性や生い立ちといった根本的で重大な隠し事を伝え合うことを通して、二人に欠落していた信頼がやっと深まるのだ。
妊娠がなかったら帰った来なかったのでは?との、読者の疑念は、最後に否定されて物語展開の穴も塞がれており、妊娠あったればこその彼の子煩悩キャラを確信するチャンスを得られて、それはそれである意味良かったと考えるのも、一つの考え方になるのではないかと思う。
絵がなんとなく質素な感じがするのと、二人のシーンに、相手を忘れられない離れられない甘さがもう少し欲しかったのがこの評価に。
3,6-3,75と考えてもらいたい。
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