何もかも一人でやって生活はいっぱいいっぱい。だけれど、愛する娘のことをとても可愛がってくれる老婦人を娘も慕っているし、親切で事情を汲んでくれる人も居る穏やかな毎日。
ヒロインにとって彼はスーパーマン(見たところ)のように思えた。実際ヒロイ
ンに何かと助けになろうとする。下心のためでなく。彼も自分の内面で過去の出来事への苦悩に囚われており、人を好きになるなんて余裕を受け入れられない。
戦場の最前線で人の戦死に立ち会ってしまった軍人だったから、退役後戻った社会の中で、人との関わりには積極的になろうとは思っていなかった。
過去の出来事を乗り越えられない、乗り越えさせてくれない、そんな毎日のなかで、親しくなっていく二人。
一冊目では、彼は自分に課したミッションを果たしていないし、彼女は生まれ育った家族や、逃げ続けている薬物中毒と暴力の男、つまり娘の父親でもある男のことが未解決のままで終わる。
私はセットで読んだが、一冊目だけで相当ボリューム感があるので、セットで割安に買いたい気持ちがないならば、ここでひと休みを取れるバラ売りでまず、というのもいいかもしれない。
凄い婆さん出てきて、頭に来るが、二巻目に行っても彼女がギャフンとならないので、一巻目のムカッは、そこのところは二巻のなかで晴れない。ご忠告。
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