この作画、ストーリーにとても合っている 似つかわしいと思いました。ヒロインリディの初心さ 可憐さ 可愛らしさを よく引き出せていました。ヒーロージョナは少なく見積もってもリディより10歳は年上。でも若く見えるのには良い効果と言えると思います
。ナニーという職業柄 独身男性と知り合えるチャンスは少なそうですから、ジョナはラッキーと言えますよね。物語はリディにとって過酷なものです。自分の生家が失われる危機、父親の会社の危機に 蚊帳の外に置かれてしまっている絶望と悲しみがリディに襲いかかる。けれど、これらの悲しみや、他の喜びなどを表情に醸し出すのには失敗していて 表情からは感情を読み取ることが困難でした。なので、情熱も薄味。でもこれはこれで、女性というよりは少女の様なリディの対処にはおあつらえ向きと見えました。リディーをその父を助けるために手を差し出すジョナの義理堅さは、好感度UPです。しかし、彼の人柄が今一つ伝わらない。女性関係においては「めんどくさい」という。まあこれは、リディ以外欲しくないのが本心ですから理解できない事ではないのですが、2人でいるときの事象が殆ど無くて(お金や家の話ばかり)、2人で共有する情感が無いのです。愛する人の家族なのだから良い人、という以外のところで、彼はどういう人なのかが見えてこないのには違和感を感じます。リディ母の勝手な思惑で 借金取りという詐欺まがいの事をさせられたリディーが、その行為に嫌悪と罪悪感を抱いて悩む、そんなところに付け込んでジョナは結婚へと取り込んでいく。根本的なところでは「好き」という思いがある両人。けれど、温度差は大きい。そこをどう解消していくのかと期待していたのだけれど 明確な答えは無かった。ただ、何が有ってももう手放さないよというジョナの一途な行動は楽しめるものでした。
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