HQ断ちを暫ししなくてはと思いながら(事情で)、やはり癒しが欲しくてついつい手に取ってしまうその手を、自分の強い意思で今は駄目と引っ込めることはなかなか出来なくて。そして三連休に限って読もうとか決意しながら、結局はヒラ場の今日、会社を休んだ
日に誘惑に負けて読んでしまった。リフレッシュ効果があるのでー。
しかし、これにはいろんな萌え成分が足りない。
かつて性欲を律し乗り越えた(?)彼ナッシュはある意味自己抑制の出来るキャラのはずなのに、やっぱり人間、HQを絶つことのできてない私が言えた義理ではないが、ヒロインに自ら近づいた目的を復讐だとして目の前の欲望に憎しみをぶつけながら関係を進める。
これが出来るのが男性なのだと説明可能だとしても、ヒロインの心情のほうは、何歩譲っても理解不能。
最初に彼に拒絶されたときと今と、状況は大違い。ヒロイン好かれてないのと憎まれてるのとは違う。信じられてないのは、判断保留とは違う。そして、他のレビューアーさん達のコメントと全く一緒で、ヒロインの許しは、変。
ロバートでしょ、普通。そこは、ロバートでしょ。一応イケメン枠で設定されていて、惜しさひとしお。
忘れられないのは、かつて拒絶されたから。過去のリベンジでしかない。今も好きと言っても、凍りつく言葉を投げられたあともまだ好きなんて、彼とどうかなりたいなんて気持ち、シューンと縮んでしまわないの?
彼にしても、ヒロインの自分への好意に助けられ過ぎ。唐突にやっと真実が分かり、って、そこからがホント安易過ぎ。なにおばさんって。そこにそれが結び付く?それも今さら?
てか、なんでロバートが信じられることを、ナッシュが、あなたが信じてやれない?一番信じてやるべきポジションにいたんじゃないの?
ナッシュは自分の気持ちを楽にしてやるために、フェイスを犯人とすることで憎しみを気持ちの逃げに使った。何かを吊し上げて気持ちを憂さ晴らししてるに等しく、いじめとどう違うというの?
しかも、妻という名の監獄?、「はぁぁ?」としか・・・
初めてHQを読む人がもしもこの作品を第一歩にしたのなら、溜まるフラストレーションで他のHQに気持ちを取り直しに行くか、全体を誤解して今後一切遠ざかるか、どちらかになってしまうようで恐い。もっと爽快な読後感のものも多いというのに。
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