読んだのはずいぶん以前なのですが、忘れがたい作品の一つです。恥ずかしながら、この作品を読むまで、ポーランドが周囲の強国に分割されて、独立国家でなくなった時期があった事を知りませんでした。「ベルばら」の池田理代子さんの作品だから、聞いたことな
いタイトルだけど読んでみるか…くらいの気持ちで手に取り、読み始めたら止まらない!主人公の人生と共に、彼の祖国ポーランドの激動の歴史に衝撃と感銘を受けました。近年のロシアによるウクライナ侵攻に重ねて、「祖国を失う」とは、「祖国を失わないために闘う」とはどういう事なのかを考えさせられる作品です。漫画ですから、描かれた全てが史実の通りとは限りません(多少のデフォルメはあるようです)が、ヨーロッパの歴史に興味がある方はぜひ読んでみてください。
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