子供の頃に読んだ不思議な寓話のような世界観。生き物や生活、倫理観も違う。しかし、それらがスッと入ってきて、子供の頃に読んだお伽話のような感覚になった。犯罪者の街が舞台なのに何処か穏やかで、だからこそ狂ってて世界観だけでも興味をそそられる。骨
だけが美しい種族が抵抗することを知らず、そのまま絶滅させられた話とかはドードー鳥を思い出した。悪意に曝されてもそれを知らず、ただ生きる。そういう生き方だったのかなあの鳥さんも。まねっこ生物や、不思議な虫、そんな世界観の中に生きるBL。犯罪の街が舞台のこんな狂ってて穏やかな物語は、この作者さんにしか描けない気がする。作者買いしちゃうタイプの作家さん。
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