これほどHQ典型ながら、やっぱり麻生先生はがっかり感なし。
尤も、目新しさが欲しい人、HQに飽きてる人は読まない方がいい。
相変わらずこの金太郎飴が私には安定の休日の娯楽。
やっぱり好き、彼が私を好きでなくとも、という切ない片想いが報
われる永遠のゴールデン・エンド(造語で)。
彼は少々姑息にヒロインにうんと言わせる。期待させない台詞で、ヒロインの期待を予め潰しておく。
ここで、何様なんだ、と思う人は楽しめない。
彼が、愛する母から父を奪った憎い義母のことがあり、恋愛対象に見ていない、ここまでで一旦「結婚」の、体裁作り終わり。
指輪ーそれも素敵な高価なーを上げる時点で、もう、自覚なしにそこそこ考えている。
そして、HQにこれまた常習の、悪い母親の娘は同類とみなし、自然と一体視してたことへの反省。
普通に、父親が、息子の抵抗感などそっちのけで、新たな家族として、ある母娘を連れてきたら、いっしょくたは、無理からぬこと。
ここでこの作品の捻りは、彼に対する誤解もあったこと。これは、ダニエルがまっすぐ。その点も、親は親、たとえ悪い親の下でも子まで悪いとは言い切れないと、テーマに、一貫性持たせてまとまりを持たせている。
やはり麻生先生ワールドは絵がHQ感を出していて、相も変わらずこの設定とこの展開に、その絵が入って幸せな結末を迎える。全然大丈夫。
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