小さいころの夢が「お嫁さん」なんていう家族という存在に惜しみなく愛情を注ぐことを希望している当たり前の女性エマリンが、叔父に引き取られて25年間感謝する気持ちだけに一途に暮らしてきた涙ぐましい人生。それに気づいた叔父ギルバートがライアンと添
わせるために画策する。その成果があって二人は惹かれあうが、しかし、ライアンの弟フランクリンに壊されそうになる。そんな状況下にあってライアンが誠実に現状に向き合うことでフランクリンの行動が明るみにでてハッピーエンド。だが、フランクリンの所業についてのその後が書かれておらず不満が残る。物語の中で親の存在がエマリンの結婚への畏怖を持っていることは分かるが、ギルバート達の詰めが甘いとしか思えない、と読み手側に思わせている時点で失敗していると感じる。
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