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囀る鳥は羽ばたかない 1

真誠会若頭の矢代は男なら誰でもいい淫乱と噂される男だったが、部下には手を出さないと決めていた。
しかし、付き人兼用心棒の百目鬼だけは例外で…
劇場アニメ化もされたヤクザBLの金字塔、ヨネダコウ先生大ヒット作「囀る鳥は羽ばたかない」
傷を抱えて生きるふたりの物語――

作品内容

ドMで変態、淫乱の矢代は、真誠会若頭であり、真誠興業の社長だ。金儲けが上手で、本音を決して見せない矢代のもとに、百目鬼力が付き人兼用心棒としてやってくる。部下には手を出さないと決めていた矢代だが、どうしてか百目鬼には惹かれるものがあった。矢代に誘われる百目鬼だが、ある理由によりその誘いに応えることができない。自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。傷を抱えて生きるふたりの物語が始まる──!  ※本作に収録されている「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」は、「iHertZ band.1」で配信した作品です。

詳細  
簡単
1巻から|最新刊から

作品ラインナップ  8巻まで配信中!

  • 囀る鳥は羽ばたかない 1

    648pt/712円(税込)

    ドMで変態、淫乱の矢代は、真誠会若頭であり、真誠興業の社長だ。金儲けが上手で、本音を決して見せない矢代のもとに、百目鬼力が付き人兼用心棒としてやってくる。部下には手を出さないと決めていた矢代だが、どうしてか百目鬼には惹かれるものがあった。矢代に誘われる百目鬼だが、ある理由によりその誘いに応えることができない。自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。傷を抱えて生きるふたりの物語が始まる──!  ※本作に収録されている「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」は、「iHertZ band.1」で配信した作品です。
  • 囀る鳥は羽ばたかない 2

    695pt/764円(税込)

    真誠会若頭で真誠興業の社長である矢代は、ドMで変態、そして淫乱だ。元警察官で付き人兼用心棒の百目鬼は、矢代を綺麗と言ってはばからず、心酔している。だが、矢代が昔から想いを寄せる影山と、その恋人久我の存在を知ると次第に百目鬼の矢代への想いも変化し、それを自覚していく。そんなとき、矢代が何者かに狙われる。
  • 囀る鳥は羽ばたかない 3

    648pt/712円(税込)

    真誠会若頭の矢代は、男なら誰でもいい淫乱と噂される男だったが、部下には手を出さないと決めていた。けれど、付き人兼用心棒の百目鬼だけは例外だった。性的に不能で感情を見せない百目鬼の存在は、何をしても性的対象として見られることのない安心できる存在のはずだった。一方、何者かの銃弾に倒れた矢代を目にした百目鬼は、自分の矢代への想いがなんであるのか、はっきりと理解した。矢代のために変わることを決意した百目鬼と、そんな百目鬼に戸惑う矢代。ふたりの関係が変わり始めた──!?
  • 囀る鳥は羽ばたかない 4 【限定版小冊子付】

    917pt/1,008円(税込)

    真誠会若頭の矢代は、男好きの淫乱と噂されているが、
    部下とは関係を持たないと決めていた。
    しかし、矢代の命が狙われる抗争のなか、
    付き人兼用心棒の百目鬼との関係が、大きく変わりつつあった。
    自分の気持ちを自覚し、矢代を守ることを決意した百目鬼。
    守られる立場から、守る立場にーー。
    欲望を向けられることのない存在であったはずの百目鬼に、
    矢代は別の感情を持つようになる。
    そんなとき、矢代はある事実に気づき……

    【限定版小冊子「遠火」を巻末に収録配信!!】
  • 囀る鳥は羽ばたかない 5

    667pt/733円(税込)

    抗争の最中、真誠会若頭の矢代は百目鬼の部屋で向かい合っていた。
    百目鬼への想いから目を逸らしていた矢代。矢代を守りたいと思っていた百目鬼。
    ふたりは互いに強く意識しつつも、これまで一線を越えないよう気持ちを堰き止めていた。
    けれど、追いつめられた百目鬼が矢代に気持ちを告げたとき、
    それまで保っていたバランスが崩れてしまう。
    自分に大事なものができてしまう、失ってはいけないものができる──
    矢代が選んだ道は……!?
  • 囀る鳥は羽ばたかない 6

    667pt/733円(税込)

    これまで守り通してきた一線を、
    ついに越えてしまった矢代と百目鬼。
    百目鬼は矢代がかけがえのない存在であることを、
    矢代は百目鬼への感情の正体と、
    自らをかたちづくる矛盾の正体に直面する。
    大切だから、離れない。
    大切だから、手離す。
    平田との抗争が切迫する中、百目鬼を捨て、
    ひとりでけりをつけようとする矢代だったが……

    命をかけた抗争の行方は?
    矢代と百目鬼の関係は?
    怒濤の新展開!!
  • 囀る鳥は羽ばたかない 7【特典ペーパー付き】

    700pt/770円(税込)

    平田との抗争終結から四年。

    矢代は組を離れ、闇カジノの金主として稼いでいる。

    カジノには時折、三角が訪れ、そろそろ真誠会に

    戻るようせっつかれていた。

    一方、矢代から捨てられた百目鬼は、真誠会と

    良好な関係を結ぶ三和会系桜一家の組長・綱川の下で

    ヤクザになっていた。

    四年間、一度も会うことのなかった矢代と百目鬼。

    けれど、ある事件をきっかけに再会して!?

    止まっていた時間がついに動きだす!!


    【協力書店様共通の特典ペーパー(1P)を巻末に収録配信!!】
  • 囀る鳥は羽ばたかない 8

    730pt/803円(税込)

    四年ぶりに再会した矢代と百目鬼だが、
    カタギに戻っているとばかり思っていた百目鬼は、
    組長である綱川の信頼を得て、桜一家の構成員になっていた。
    矢代に従順だった百目鬼は過去に消え、
    今では桜一家でも一目置かれる存在だ。
    偶然にも、共に手形を持って消えた男・城戸を探していた
    ふたりは一緒に動くことになるのだが、
    矢代が以前と変わらず男に抱かれていることを知った百目鬼は、
    誰でもいいなら自分で我慢しろと迫り──!?

レビュー

囀る鳥は羽ばたかないのレビュー

平均評価:4.8 1,633件のレビューをみる

最新のレビュー

  • (5.0) 切なすぎて‥辛い‥
    きういさん 投稿日:2023/6/1
    【このレビューはネタバレを含みます】 どことなく影があり美しく悲しい、作者のコウ先生の世界が好きです。 レンタルで読み始めましたがドップリとハマり、差額支払いで配信分全話購入。何度も読み返しています。 エロ描写よりもストーリーをじっくりと楽しみたい方にオススメします。 ヤクザの組関係や人物相関図が複雑で、スッと理解しにくいですが、その分読み返すと答え合わせができます。作中の八代、百目鬼の表情の変化や、5話目のカーテンの隙間から差し込む光、6話目で八代が片目を押さえて遠目から百目鬼を見ているシーンなど、読み返して、ああそうだったのか‥と心に響いて涙しています。 八代、もう自分に素直になって百目鬼に飛び込んで欲しい‥けど、本当に心にいるのは影山だよね‥ 性的○待・ネグレクト・ヤクザの世界・全て金‥人を想うってどういう事か‥などとても深い作品です。 じっくり読めば読むほど苦しくなる沼だけど、ドップリ浸かっていたいです。 続きを読む▼

高評価レビュー

  • (5.0) 表紙のタイトルが小さくてかっこいい…
    GOさん 投稿日:2022/8/24
    【このレビューはネタバレを含みます】 個人的大好き作品その8― 今まで読んだBL漫画の中でベスト1は?と聞かれたら自分はこの先ずっとこの作品をあげるんだろうな。――― 漫画の表紙の絵の色あいがタイトルの字の小ささがかっこよすぎます!――― 気にはなってたのですが完結ではないし試し読みでは面白そうだけど登場人物紹介でみんな同じような顔だったのでちょっとかためな感じかなと購入を迷ってましたが、表紙の好みを信じ思いきって全巻購入してみたら…今1番続きが待ち遠しい漫画になってしまいました! これは大変です、面白すぎます!好きになってしまえば登場人物達も全然同じ顔ではありません。 矢代さんは色気があって本当にカッコいいのにかわいい部分もあり百目鬼さんは寡黙…だけど矢代さんがいい感じでちょくちょくいじります。――― 個人的には百目鬼さんって天然?な所もあると思ってるからか2巻の7話で百目鬼さんと影山先生の会話で影山先生が[****な**だろう?]って言ったら百目鬼さんが[***?]って聞いてるんですけどその後の会話は普通に成り立ってるんだけど、ある意味影山先生も鈍感なのでスルーしてるけども曲がった見方をすると百目鬼さんが天然解釈で[***?]…行くんですか?ってとらえて聞き返しているような感じにもとれてしまい勝手に面白く思ってました。――― 5巻の25話でも百目鬼さんの矢代さんにしたある行動がもし別の意味でそうしたのなら面白いなって場面があるのですが、そちらはその行動理由に言葉があるので考えすぎかもしれませんが、本当は*が見たいから*をむかせる為にそうした行動だったのなら面白いなぁって勝手に考えてました。だって今その行動?ってタイミングだったし矢代さんもおれて百目鬼さんに*をのばして結局百目鬼さんの希望通りになった感じにもとれるしなぁ~って勝手に考えてました。――― 個人的には最近BLデビューしてよかったのかも… この作品は続きを待つのはつらすぎます…――― 連載はじめから読んでる方はきっと強い精神力が必要だったと思います。――― 個人的には次号のイァハーツ買ってしまうのでしょう。てかおそらくこれからずっと… 待つのが辛すぎて声に出して読んだりしてしまってますが連載はじめから出会ってたらと思うと精神力はもっと必要だっただろう。――― 本当に購入してよかったです。何度も読み返してる漫画です。完結したら紙でも残しときたいな。 続きを読む▼
  • (5.0) 男の嫉妬も怖い
    うめやまさん 投稿日:2023/3/3
    【このレビューはネタバレを含みます】 ヨネダコウ先生、大好きなんだけど何故かこの作品、読んでなかったんですよ。認識はしてました。でも、読んでなかったんですよ…なんで???なんで読んでなかった???と読み終わったあとに自分を責めまくったんだけど「いやいや、次巻まで1〜2年間待ったなしで8巻まで一気見できるの贅沢じゃない???」って思うことにしたら心が穏やかになりました…ステレオタイプなのと現代も入り交じった任侠BL最高ぉ゛〜〜〜〜〜〜 何を隠そう、自分が入れるのは無理だが刺青タトゥー見るのが大大大好きでしてねぇ…芸術の領域として見てるので、これまた…滅茶苦茶作画で出てくるの…最高ぉ゛お゛〜… と、性癖ぶち抜いてきてくれる最新刊8巻…36年積み上げてきた自分自身を切り離せない(というよりもコレに当てはめる気持ちや感情を受けずに大人になったので)矢代と、実直で不器用で待てができてた番犬だったのに捨てられたけどいつか矢代を守って逝きたいので力をつけていつでも拾ってくれるのを待ってる軍用犬・百目鬼はさ……もう、オメガバースに例えると6巻の時点で結ばれたようで結ばれずに番になっちゃたもんだから?!!!!!矢代、拒絶反応出ちゃったじゃん?!!!番システム発動してんじゃんバカバカ!!番の百目鬼とヤらなきゃダメじゃん矢代バカバカ!ってなりつつ(?)…誰しもが4年経っても変わらないようで変わってんだよなぁ… 今更止めらんないのわかるよ。しかも命がけの世界で弱味見せりゃ終わりだもんね。 人は変われないの、矢代はこの4年で生まれ変わっちゃったもんだから…でも少しは弱味見せろよな…嫉妬で人が狂うだなんて、平田でよく解ったでしょうに… 年月で人は「変わる」は悪い意味だけど「変われる」は良い意味だと思うんだ…無自覚の嫉妬も、コントロール効かなくなってる自分自身に笑っちゃってる矢代は確かに変われてるよ。百目鬼は実直で石頭で天然だから矢代!!!お前が一歩二歩、踏み込む勇気があれば良いんだよ…百目鬼以外に発動するEDだって不感症だって、もう心も身体もわかってんだよ…目だって眼科行けよ…自分に興味持ってくれ…破滅願望がある癖に金策だクリーンだなんだって矛盾してんじゃんよ…このままだと矢代が素直になる頃にゃ百目鬼、達磨になっちまわないか??って勝手に心配してます正直。 どのキャラも際立ってて大好きだし、緊張感ある中のフッと気が抜けるシーンとか大好き…次巻まだかな〜!! 続きを読む▼
  • (5.0) 早く9巻!8巻のドラマCDも早く!
    等々力さん 投稿日:2023/3/8
    【このレビューはネタバレを含みます】 数か月前にYouTubeで紹介されていたのをきっかけに、1冊読んだら大人の世界観と物語性にどはまり。1巻から7巻まで読破。それに飽き足らず、ドラマCDを買ってみたら、声優陣の素晴らしい演技力で、リアリティ高い囀るの世界の情景で再び感動。ドラマCDも1巻から7巻まで入手。そんな中で8巻待ち望んでいた。 やっとでた8巻。ちらほら内容聞きかじっていたが、ここまで百目鬼の態度が激変しているとは思わず、ページをめくるたびに「ひー」。7巻とは時間経過そう変わらないはずなのに、雰囲気がさらに変わっている。ヨネダコウ先生のメンタルに何かあったのかと思ってしまう。 壮絶な抗争から4年。矢代の身体の傷は治っても、失ったものは心の奥深くにまだ生々しく傷口を開いているような、そんな気がする。おそらく、読者はみんな矢代の喪失感や虚無感、孤独を想像して泣きそうな気持ちになるのでは。 百目鬼、4年前病院で最後に七原と会話したときに、七原の一言で、矢代が幼少時代の親の仕打ちで、望んでもいないのに男が好きになってしまう人間になったことに、はっと気付いてる。このまま、ただまっすぐ気持ちを伝えるだけでは、矢代の精神性を救うことはできない、自分の気持ちに応えてもらうこともできないことに、百目鬼は気が付いているのでは。 その上での8巻の百目鬼ではないか。 二人のこと以外では、杉本の私生活が垣間見れるシーンがあって、それも面白い。もっと七原との絆などが知ることができる物語があったら、嬉しい。 七原も、大人なセリフが増えてかっこいい。七原のキャラ大好きだ。矢代の女房役の場面、もっと期待。 綱川、矢代とはまた違った魅力に溢れていて期待大。この先、彼を矢代の敵にしないでほしい。ぜひ共闘して、女にもてる(綱川)と男にもてる(矢代)の活躍がみたい。 そして、忘れてならない神谷。8巻の神谷と矢代の会話は相当面白かったが、まだまだ足りない。たぶん、この先神谷は物語の進行にも、くすっと笑えるシーンでも、相当活躍する「化けるキャラ」。いやこの先神谷と百目鬼、神谷と矢代、神谷と七原、神谷と綱川・・とどんな絡みがみられるのか楽しみが尽きない。 8巻では回想シーンのみだったけれど、三角と天羽の登場も待ち遠しい。矢代は天羽に、百目鬼のこと聞かないのか? それから、やっぱり矢代はまた府中(竜崎)に見舞いにも行ってほしいっす。 先生、早く9巻!! 続きを読む▼
  • (5.0) 神神神かみかみかみかみ作品でございます
    コパンさん 投稿日:2023/3/3
    私をBLという沼に突き落とし今だに私を沼底に縛り続けている作品。他サイトで7巻まで購入しましたが今回8巻発行を機にメインサイトのシーモアで1〜8巻まで全て買い直しました。イァハーツもセブンイレブンで取り寄せて発売日に購入しています。イァハー ツの2ヶ月に一度の発売日を何よりも楽しみにして毎回震える指でページをめくっています。今回電子版でまとめて読めるとまた違った感覚を持ちました。実は8巻部分をイァハーツで読んでいる時期矢代の苦しい心境とシンクロして私も大変精神的に落ち込みました。矢代がレ○プされて何もかもどうでもよくなったと知った時あまりの酷さに私まで精神的にきつかったです。それなのに百目鬼ときたら矢代の髪を乱暴に掴むなんて。百目鬼がクラブのママのマンションに入って行くなんて。あの忠犬だった百目鬼どうしたの?なぜそんなに矢代に冷たくするの?もうどうにもならない気持ちで混乱し日常生活に支障がおきそうなので読み返せなかったです。これはバッドエンドもありなのか。絶対に嫌だ。矢代の幸せと救済を見届けるまで絶対に諦めたくない。その一心で心を持ち堪えていました。二人が対等に見つめ合い百目鬼が矢代を抱きかかえる為には今までと同じじゃダメなんだ。百目鬼は変わらないとダメなんだ。今までのような忠犬だけじゃダメなんだ。矢代も百目鬼を愛しているという食べてはいけないリンゴをかじった自分を受け入れていくのだ。矢代は百目鬼を愛しているという受け入れ難い事実を受け入れてこそその先に幸せが待っているのだ。今の逆境はこれから二人が幸せになる準備なのだと思うようになりました。改めて単行本で一読しますと、矢代は本当に百目鬼を愛している本心に少しづく向き合おうと健気ですね。こんなに愛らしく美しく矢代を抱きしめたく思うのは私だけでしょうか。然し893の闘争がとてもきな臭くなってきました。百目鬼と矢代どちらも無傷で闘争が終結するとは思いません。死闘の匂いがプンプンします。三角さんあたりも今後は巻き込んで死傷者も出そうで心配で仕方ありません。ヨネダ先生も以前ハッピーエンドとはかぎりませんよと仰っていましたし。でも私は信じます。矢代が百目鬼の肩に身体を預けて幸せそうに微笑む日がきっと来るのだと。それまでもちろんシーモアの園から去ることはできません。ヨネダ先生休載されても民は待ちます。先生のご健康を何よりもお祈りしています。 もっとみる▼
  • (5.0) どう救済されるかを、最後まで見届けたい…
    amfrさん 投稿日:2021/7/30
    【このレビューはネタバレを含みます】 幼児に性的暴力を振るう胸くそ悪い連中(言葉遣い失礼)の多くは、子供が他の大人に助けを求められないよう「俺にこんなことをさせるお前が悪い/お母さんに知られていいのか?/お前だってこれが好きなんだろ」などと子供を一方的な暴力の被害者ではなく共犯者に仕立て上げることで抵抗を封じるといいます。事の発覚をまぬがれ、或いは自分の罪悪感を軽くするための卑怯の上塗り。立場でも力でも論理でも自分を守る術を持たない幼い矢代がまんまと餌食にされていく様は、見ていて悔しくて吐きそうでした。 望まない性行為を強要され体も心も屈服させられた苦痛を一人で抱えるしかない子供は、苦痛を緩和させる自己防衛として例えば多重人格* や記憶・感覚・意欲の減退、摂食障害や薬物依存などに陥ることも多いといいます (そういえば『残酷な神が支配する』のジェルミや『gift』の勁もそうでした)。「とりあえず生きているだけ」という矢代の言葉に、生きたいとか死にたいとか思う熱量すら持てない彼の乾いた絶望が浮かび上がるようでした。 これまで無価値なガラクタのように自分の体を男たちに投げ出し暴力的性 交を重ねてきた矢代にとり、彼を傷つきやすいもののように隅々まで優しく慈しむ百目鬼の愛し方は、過去に傷ついてなどいないと思い込もうとしてきた矢代の根幹をぐらりと揺るがしたはず。それは吐き気を伴うめまいのような感覚だったことでしょう。 傷ついた自分を認めることは、耐えがたい悪夢も同時によみがえらせるということ。それゆえ通りを歩く母子の姿から目をそらしたり(7巻)記憶を喚起させるものを直視せず固く封印してきた。しかし辛い時には辛いのだと、悲しい記憶を悲しかったのだと感情を解放させることでしか救われない苦痛もある。暴力に泣いていた幼い自分の幻影を見つめ涙した矢代の表情に、ここからどうか救われてくれと祈らずにいられません。 愛し愛されたいと願った友人のためにヤクザに身をやつした矢代。以降の凄惨さの殆どを知らない百目鬼が矢代の本質をそれでも「綺麗だ」と肯定したことが重要だと感じます。 ヨネダコウ先生がこの物語のテーマの1つに「(魂の)救済」をおいていらっしゃるなら、矢代はきっと救われる。それがどのようになされるのか、佳境に入りつつある物語をみなさんと一緒に見届けたいです。 *現在は解離性同一性障害と言うようです 続きを読む▼

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

ヤクザにスカウト
営業:ラッキーボーイ(シーモアスタッフ)
年少上がりでケンカが強くキレると止まらなくなる久我。そんな彼を、真誠会若頭であり、真誠興業の社長でもある八代はとても欲しがっていました。夜中、八代に呼ばれてきた腕力はあるが不器用な使えない医者影山は、八代の部下をどんどん怪我させていく久我を一発KOします。目を覚ました久我に頭突きされて苛ついてるのにひとまず自分家に置いといてくれなんて言う八代。久我は幼い頃から酷い目にあってきたらしく、体には無数のタバコの跡がありました。それでもしっかり自分を持っている彼。八代が欲しがるわけだ…。著者はヨネダコウ先生で、代表作「とうしても触れたくない」もオススメです。

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