江戸末期から明治に入り、武士の時代の終わりとともに
リストラされてしまった忍びの清十郎。
武士の時代から商人の時代へ。
直参という家柄のもと、大店の娘菊乃と婚約。
とはいえ、菊乃は当初結婚の希望はないが
自由に動くためには婚約
者は欲しい。
忍びは主君あっての仕事であるという事で、清十郎の
主君になる事で婚約者の振りもしてもらおうと画策。
(という下りがあり、この作品のタイトルとなります)
菊乃がこの時代にはあまり居なかったであろう
かなりのじゃじゃ馬娘で、しょっ中事件に巻き込まれます。
それを清十郎が陰ながら助けていくお話。
コミカライズされたニンジャではなくて、
忍びという、影のまま生きる感じがすごくいい。
派手な忍法を期待する菊乃に、肩透かしを食らわせ
その、肩透かしこそが忍法なのだと諭すあたりも最高!
1巻500ptという価格に対し、内容もページも
ボリュームあるし、各ページ読み応えもあって
一度レンタルで読んだけど、再購入。
また、薩摩長州など時代背景も良くできてます。
衆道のくだりも、いわゆるBL(ボーイズラブ)ではなくて
男尊女卑という背景をしっかり描いていたり、
マイノリティに対する偏見も描かれています。
気軽に読めるほど軽いお話じゃないけど、
コミカルな場面も多く、
気がついたら入り込んで一気によんでた!!
という感じ。
現在9巻まで出ていて手も出し辛いかもしれません。
お試しで1巻だけでも挑戦して見て欲しいですね。
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