原作は団鬼六、それを小野塚先生が脚色しての作品ですが、同じく団鬼六原作の美少年よりも救いがあり高評価となりました。武士の美徳とは何なのか、現代人には到底理解出来ないものであるけれど、痛みの中の貫く純愛という耐え忍ぶ姿は尊いと思います。その様
な感情の入り乱れたストーリーを描くのが小野塚先生はとても上手いと感じられた作品でした。読み手としては、最期はハッピーエンドであって欲しい気持ちですが、ここは敢えてな所がリアルさと小野塚先生ならではなのかと。アンハッピーばかり描く先生の作品はハッピーエンドを好む私には評価が低いものが多いですけど、今作に関してはとても良いアンハッピーでした。
もっとみる▼