作者様買いです。わぁ、どんどんヤマシタ作品にのめり込みそうです。面白かったです!個人的には、他の短編入れるよりは、丸っと一冊、明楽と鳥原の恋をもっと堪能したかったです。(他の短編も良かったですよ)
居酒屋を舞台に、店長・明楽とバイト店員・
鳥原の恋が描かれてます。突然の鳥原の告白に戸惑う明楽ですが、何でもないフリが出来なくて、オタオタしながらもう頭の中は鳥原でいっぱい(笑)流されず、ちゃんと考えようとする明楽の姿勢は素敵だし、考え抜く間に心を動かされたんですねぇ。だけど『男・ 30代』そう易々と違う扉を開けれないのも然り。いわば人生の分岐点。越えてしまったら、もう後戻り出来ない怖さを感じる気持ちが、すごく良くわかります。きっと心は既に傾いているんだろうけど、、新しい世界に飛び込む覚悟は相当な勇気がいったかもしれませんね。鳥原の静かだけど熱い想い。ネガティブ思考の強い鳥原もまた、かなりの勇気が必要だったはず。ましてや、明楽の狼狽えぶりを見ると、不安に思うのも無理はないかな…
その微妙な空気感と、距離感がとてもドキドキさせてくれました。きっとそんな空気を感じたオーナー兼明楽の幼馴染み・牧さん。この牧さんの存在がめっちゃ良かったぁ。明楽の性格やら全てを知り尽くした牧さんの心配。明楽にとってパパ的存在で(パパじゃねーよ(笑)、その気にかけ方は?と深読みしすぎてしまった、私(笑)一瞬、牧さんの気持ちを勘繰ってしまった…ホントに優しい兄貴分でした。
不器用な島原と、手探り状態の明楽。それでも、お互い自分の気持ちに向き合って、二人なりの形を築いていきそうです。この二人に甘い雰囲気はくるのか?と思いましたが、こんな感じで育んでいくんだろなぁ。そして、居酒屋ま『明楽』の面々に見守られていくのでしょうね
とっても面白かったです。 別のは作品も気になるところです。
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