最後まで読んでないのに低評価付けてる人が多いのが謎です。普通にとても良いお話で、個人的には文句なしの☆5です。
咲坂さん作品にはストロボから入ったので、昔の漫画を読んで最初は絵の違いにも戸惑いましたが、読んでいるうちに絵も話も、あぁやはり
咲坂さんだなぁと思わせてくれる場面ばかりです。
主人公がふと思う一瞬の脳裏の表現や、コマでのシーンの映し方がこの頃から抜群に上手いのが分かりました。読んでよかったです。
個人的に、昔の作品のほうがキャラ達に飾りっ毛がないのも好感が持てました。ストロボ、アオハルと大好きなキャラ達ばかりですが、ヒーローは見た目も中身もイケメンすぎたりと、現実とかけ離れた美しいキャラが多いような印象も受けていました。
でもこの作品のヒーローは、初っぱなから電話の相手を間違えて告白してるし、それが分かったら自分のドジぶりを恥ずかしがっていたりととても可愛らしい一面を覗かせていて、カッコいいんだけどカッコよすぎないところが親近感を持って読むことができました。
主人公の女の子も、最近の作品とは違って「〜〜なのだよ」とか、心の中で女の子らしくない物言いをしてたり、家族に対してひねくれた態度を取っていたりで、可愛すぎないところが等身大の学生らしくて共感できました。喋り方については若い頃の咲坂さん自身が反映されてるのかな?とか、勝手に思って更に楽しんで読めました(笑)
柱トークも面白くて咲坂さんファンにはたまらないなと思えました。
若者が当たり前のように携帯電話を持っている今の時代の作品じゃないからこその、家電を通じた間違いから始まる本当の恋。とても素敵だと思います。
姉が好きだった彼が最後には主人公のことを好きになってくれるというありがちな気もする片思いから始まるお話ですが、両思いになれるに至るまでの過程の描き方や、ラストの演出も最高で惚れ惚れしました。流石と言わざるを得ないです。
もっとみる▼