すごく好きです。
まず画が魅力的。
描き込みが細やかなのに画面が暗くなってはおらず柔らかい線とタッチが、穏やかな作風を引き立てています。
北九州から引っ越して来た中学生のさほちゃんと友達になったまいちゃんとなみん、そしてさほちゃん
のおばあちゃんのお話。
さほちゃんの朴訥とした(中学生に使ってもいいのかな?)とも思える性格がなんとも自然でかわいい。
まいちゃんとなみんと共に手芸部(自称)をつくり、季節ごとに冬はマフラー、ニット帽など手作りします。
日本の移り行く季節をそれによって感じさせてくれます。
ほぼ会話の書き込みしか文章はないし、その会話に使われる言葉は多くないのに、場面の空気感や人物の感情がとてもこちらに伝わってくるのです。
作者様の表現力が、すばらしい。
先に書いた画の力もあるのでしょう。
全体を通して甘酸っぱさと少しのほろ苦さを感じるような作品です。
とてもおもしろかったです。
(芦田実希先生、他の作品も読んでみたいのですが、シーモア、他も調べたけど見つけられず残念です)
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