太平洋戦争末期、見世物小屋の一家が広島から岩国まで未来を予言すると言われる「件(くだん)」を買いに行く話。
いやこれ…すっごかった……。
絵が昭和な雰囲気だけど、それが物語にぴったりマッチしてる。
主人公は心の声が聴こえる少年
。
戦争、見世物小屋、フリークス…決して過剰な描写があるわけではないけれど…ひえ〜〜、何度もザワッと鳥肌がたちました。
そしてまさかの…禁断の愛!!
たった2コマのシーンだけど、主腐なんでその2コマだけで5話195ページくらいの物語を想像してしまいました。この二人の物語が読みたい。
ラストはなかなか深いです。
一見ハッピーエンドにも見えるけど、じわっと最後に空虚さを感じる作品。でもとても美しい。
怖くて、痛々しくて、面白かった。
形容しがたい魅力にあふれた作品。
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