作品紹介文のとおり、家族のいろんな関係を描いた短編5つ。あとがきあり。166p。
この家族系のお話は普段読まない、というか苦手で避けているのです。
でも試読でその先を読んでみたくて。
あと須磨子先生だし。
確かに軽いテーマで
はないのですが、比較的さらっとした読み心地でした。粘着質でなく。
…例えば、
私が頑張らないと、と思ってる人。
つい気を回し過ぎて気づいた時には疲れてる人。
一見、頑(かたく)なな性格に見えて、でもそれは誠実さの表れで、なのに周囲の人には伝わりづらく、なんだかなぁー。って自分で思ってる人。
…日々、家族や周りの人と折り合いを付けつつ、何かを頑張って生きてる、先に書いたような人に響く一冊なのではないかなぁ、と思いました。
(…これって意外と多いのでは?と思ったり)
明確な答えがあるストーリーではないけれど、
そんな人(たち)を大きな手のひらで掬ってくれるようなあたたかい一冊だと感じました。
やっぱり読んで良かったです。
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