情景を表す一行一行が素晴らしく、脳内にその風景や風や音、温度までも感じられるようで、また、主人公達の感情の表現も奥ゆかしく丁寧で品があり、その上で色気を感じさせる部分もちろんあって、読書中は川端康成の本を読んでいる感覚に近いものがありました
。本当に一行一行の文章のどれを上げても隙がなく、丁寧に書かれています。
恋しあう二人のままならない思いに、途中胸が締め付けられましたが、その切なさも読後は爽やかな快感となりました。
この先生の作品は別レーベルの長編ものの大ファンで拝読してますが、いずれも作品に引き込まれてしまいます。「聖地巡礼」をして作品を後追いしたくなりました。
ぜひぜひ、一人でも多くのかたに読んでいただいて、気持ちを共有したいです。
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