おばあちゃんが遺したアパートとそこに住む冴えないおじさんの世話を引き継いだ男のお話。
関根とのほっこりしたやりとりとは裏腹に、遥の境遇が切なくて胸が痛くなりました。何だかんだで、おばあちゃんの遺したものを引き継ぐ為にいい思い出のない故郷に
戻り、よくわからないおじさんの食事を3食作り、ボロボロのアパートを自分の手で修理する。ツンケンしてるけど、遥は稀に見る良い子だと思いました。そして、先輩は稀に見るクズ。当て馬でも最後にいい人になったりするパターンが多い中、最初から最後まで言動がクズに振り切っていました。
ちょっと残念だったのは、先輩が家に押しかけて来て目の前で遥が酷く言われていた時の関根の対応です。やっぱりおじさんなだけに感情的にならずに冷静な判断をしたのだと思いますが、そこはもう少し男気を見せてほしかったです。
最終的には遥は関根の愛を信じくっつくのですが、ラストは急に終わった感じでした。もうちょっとおばあちゃんの遥への愛のエピソードだったり、幸せになった遥を見ていたかったです。また、紙版についていたらしい本編に入り切らなかったエピソード、読みたかったです。
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