明治初頭の物語。
主人公は戊辰で生き延びてしまった男。
求めるのは生きる場所か死に場所か。
恨みつらみに身を委ねることも出来ず、知り合った娘を不憫に思い要人暗殺計画に加担する。
そこからメインストーリーが始まります。
ちなみに上記
の冒頭の説明だと作品の雰囲気は全然伝わらないでしょう。
冒頭だとそんなもんです。
以下はネタバレ未満の雰囲気や空気が伝わるよう小出しするのでご注意を。
まず表紙です。
私はこの作者さん初見です。
そのため表紙を見たら、○娘とかみたいに諸々の美少女が色々出て来て活躍する漫画ねって印象を持ちました。
それ苦手なんですよねー。単純に設定に無理があってキツいのと、アイドル漫画は好きな人が読めば良いって感じなので。
しかし、この漫画はあくまで主人公が男性なのと、色々と設定や説明でまぁまぁ、うん、わかった、とアイドル漫画じゃないと落とし込めた(良い表現!)ので読めました。
次に主人公が会津藩ってのが良いですね。
新撰組の生き残りという擦られまくった設定では無く(それも面白いけど多すぎてね)、あえて描こうという気合いを感じます。
あと、絵は淡白風でいて、戦闘シーンの一部ではゾワっとするものもあり、静かな迫力を感じます。
もひとつ良いとこは、私異世界を読み過ぎたせいでハーレム過敏症になってるんですが色んなキャラ出てきて大丈夫そうだし、説明もあって方向性を示してくれてます。
さて、良いところを書きましたが人によっては微妙なとこも書きます。
若干の戦闘のグロあります。私は平気、というか物語が締まるのでむしろおけ。
次に、因習が出てくるんですが、これはキツい人も絶対いる。そこを物語として読めるならという感じです。
あと、漢字の読み方を忘れる笑。普段から人の名前も覚えるのも大変なので出来れば毎回ルビ振って欲しい(笑)、その読みはむずいっす。
そして幕末の歴史知ってなくて大丈夫かな?とも一瞬思いました。
主要な出来事や人物知ってれば充分だと思いますが、主要な人物バンバン出してネームバリューでおぉすげーって思わせる漫画でも無いので、ほーんって思えるなら読めるかもしれません。
ということで、手放しで満点というわけでは無いけど、表紙や絵や日常の雰囲気から一見ライトな感じだけど、濃い謎あり因習あり歴史ありで面白く読めました
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