有体に言うならばサラもグイードも若すぎたのです。若すぎて周りが見えていないから自分本位。当然です。この物語の残念なところは、思い違いによるすれ違いや、真実のありかを突き止めない事で二人が喧嘩するところの言葉選びが出来ていないところです。グイ
ードは真実を知らないのだからサラを悪女にして罵ればよい。しかし、サラは真実を語ってもっと言葉に鋭さを持たせないと読み手は気持ちよくない。事象の説明をさらに語らせる場合も「辛かった」ことを憎悪を込めてぶつけるべき。子供を亡くしただけでなく、事と次第によっては自分の命だって危険だった事を重大事としてぶつけてほしいのです。こういうストーリーの物は2人のやり取りが肝なので、言葉は重要です。非常に残念なのは最終ページの「ありがとうグイード」というサラの顔がキモイ。
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