12話のラブストーリーが収録されていますが、シキザワ先生の恋愛作品は他の作家さんの恋愛作品がミルクチョコだとすると 中に何が入っているかわからないアソート チョコレートって感じですね。甘いだけじゃなくって、味わいもあるし、苦みがあったり、渋
みがあったり、色んな味が楽しめる醍醐味があります。それと、どのカップルの未来図を 読後 妄想するのが楽しかったりするのです。最初のカップルなんか、10年後には 双子ちゃんがいて、事実権をしてるんじゃないかなって妄想したり、最後の理系カップルは 結局のところ、彼女が 胸の開いた純白ウエディングドレスに身を包み、盛大な挙式をしていて、じつは、彼女、つわりで衣装替えの合間に 吐いてるんじゃないか、と妄想したり、いずれにせよ、どのカップルも自分たちだけの幸せの形を築きあげて、幸せにしてるんじゃないかなって思わせてくれたりします。ほんと、素敵な一冊です。ストーリーテラーとしては シキザワ先生は ほんと 最高峰にいらっしゃると思います。
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