2015年発売の初期短編集。全6cp、222頁。
個人的には変愛の方が一冊の面白さとしては勝るのですが、「やじるし」の下衆っぷりを覗いてみることもオススメしたい。ハッピーはお求めいただけません‥。ただし痛みのある愛はお約束します‥。
至る所で『はら魂(だましい)』が炸裂してます。
えげつない、容赦ない、バラエティ豊かな『ど屑さん』たちが沢山出てきます。何が怖いって、一見、みんな普通の人たちなのですよぉぉ。優しい言葉でニコニコしながら、心の中で口ひん曲げて三日月の目をして笑っているのです。そんな彼らもまた足元を掬われることもあるという悲劇。
◆ど屑さん1→大学の同級生。典型的なDV加害者の思考かな‥と。話の閉じ方がウマいと思いました。
◆ど屑さん2→幼馴染。心も体も全部自分のものにしたい。自分だけ見てほしい、自分のために辛くなって欲しい、手段はどうとでも。という執念と執着がすごい。
◆ど屑さん3→先生。赤子の手を捻るように簡単だったことでしょう。ですが意外と彼は怪物を起こしてしまったのではないかと思っています。
◆ど屑さん4→DK。はらだ先生が描く満員電車は度肝を抜くエロ・シチュエーションでした。正直胸糞No. 1ど屑さんですが、これぞはらだ先生だと。
◆ど屑さんたちからの避難所(2cp)→この一冊の中では少し浮いてます。死地をくぐり抜けてきた戦士たちに差し出されるおにぎりのようです。
以下、複数作品にまたがるcpたちの覚え書き。矢印は物語の時系列。(数字は掲載年)
●変愛cp(順番に読まなくてもOK)
変愛2013→やじるし2014→ポジ2015
●歪みcp(発売順と物語の時系列が逆。)
やじるし2014→変愛2013
●補足・メシアcp(順番に読んだ方がいい)
変愛2013→ポジ2015
修正は、白抜きもしくは跡形もないやつ。跡形はつけましょうぜよ跡形は(ToT)
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